『天使と悪魔』(ダン・ブラウン)

映画「天使と悪魔」が間もなく公開されるが、原作は『ダヴィンチ・コード』のダン・ブラウンで、主人公も同じロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)だ。映画の順序とは逆で、原作では『天使と悪魔』の方が先に出版されていたようだ。キリスト教にとってよりショッキングなのは『ダヴィンチ・コード』なので、『ダヴィンチ・コード』の方が先に映画化されたのであろうが、『天使と悪魔』の方がストーリー展開のスケールが大きいし、インディ・ジョーンズばりのロバート・ラングドン教授も『天使と悪魔』の方が上回っている。

『天使と悪魔』では、私の好きな分野である素粒子物理学が大きく関係している。ビッグバンや反物質などについて少しは知っているので、反物質に関するところはどうも納得できないが、まあ最後の大爆発(?)は映画になったらそりゃ魅力的なシーンになるに違いないので映画を期待してしまう。

映画ではユアン・マクレガーが、カメルレンゴ(前教皇侍従)を演じているようだが、ぴったり。原作で表現されているキャラクターそのもののようだ。

原作で一番残念だったのは、イルミナティの扱いだ。もっとどろどろと絡んでほしかった。

とはいえ、原作が面白かったので映画に期待したい。







"天使と悪魔 (上) (角川文庫)" (ダン・ブラウン)

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