『イマジン』(清水 義範)

笑わせてくれるのでかつて良く読んだ清水義範の作品だし、好きなタイムトラベルものなので、厚い本だったが買って読んでみた。とても面白いので、一気に読み終えてしまった。タイムトラベルという趣向をうまく使って壊れかけた父と息子の関係が修復される様を描いてる。父である自分と、難しい年頃になった自分の息子とを思い浮かべながら読んでしまったので余計に入り込んでしまった。主人公の父親は私よりほんの少し年上の設定なので、主人公がタイムトラベルする先である父親の新入社員時代という時代も同じように過ごしたので、とても懐かしい感じがする。
主人公である息子が父親に言った言葉がとてもいい。「優秀な子じゃなくてもさ、その子が自分の子供だってことだけで、いちばん大事だと思うのが親なんだと思う。」




"イマジン" (清水 義範)

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