『大鴉の啼く冬』(アン・クリーヴス)

イギリスの北にあるシェトランド諸島を舞台にしたミステリー小説だ。
人口が2万人たらずのようなので住民はみんな顔見知りというような小さなコミュニティで、自然の美しさの影にある人間関係の絡み合いが書き込まれていて引き込まれてしまう。後書きを見て納得なんだけど、スモールタウンの濃密な人間関係の中で起こる犯罪というのはミステリー小説の定番なんだそうだ。犯罪と謎解きにトリックがあるわけではない。読み進むに従って登場人物を理解して、その上で誰が犯人なのかを自分なりに考えていくのが面白いのだろう。そういうジャンルとしておすすめできる。




"大鴉の啼く冬 (創元推理文庫 M ク 13-1)" (アン・クリーヴス)

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